お布施は料金ではありません。本来僧侶が信者に対し法を説くことを法施といい、それに対し信者が僧に対し食物や財宝を施すことを財施といいます。
 
そしてお互い、施す側も施される側も、清浄なる気持ちで与え、それぞれが執着しないところに布施のすばらしさがあるのです。
 
従って互いに出来る範囲のことを精一杯するということが、理想でしょう。

布施には「無財の七施」といって金品だけではなく、柔和な笑顔を施すと言うような布施もあります。詳しくは当サイトの「仏教豆知識」をご覧下さい。

お布施の渡し方

法事の場合は、終了した後でも、始まる前でもかまいません。施主が、住職に感謝の意と共に、差し出して下さい。
時々隠れるようにして出される方がおられますが、謝意は堂々として下さい。
葬儀の場合は、通夜の始まる前に、僧侶の控え室に挨拶に行き、その時に渡すのが適当でしょう。

●注意点

まれに、葬儀社の職員が、渡してくることがありますが、論外です。
施主が責任を持って渡すべきでしょう。

時々「ほんの気持ちですけど・・・」と言いながら出される方がおられますが、
ほんの気持ちで出すのは“チップ”と言って、海外に行った時に出して下さい。
 
「有り難うございました」あるいは「お世話になりました」と言って
お盆か、袱紗(ふくさ)にのせて両手で差し出すのが丁寧でしょう。

表書きと水引
● 喪主・施主から寺院へ渡す場合

  表書き  ◇御布施・御法礼
       ◇御車代
       ◇御膳料


  水 引  ◇黒白・銀→葬儀・四十九日・初盆・年回法要
       ◇黄白→年回法要
       ◇赤白→初参式・入仏式法要・建碑式・結婚式
       ◇葬儀直後の入仏式、建碑式の時は黒白・銀を使用

● 参列者から喪主・施主へ渡す場合

  表書き  ◇御仏前・御香典・御香資・御香料

  水 引  ◇法要の種類によって区別する。

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